2020.01.01

新年のご挨拶

年頭にあたり、ごあいさつを申し上げます。

これまで我々は、商業施設を主なクライアントとした数多くのプロジェクトを手がけてきました。特にここ数年は地域との橋渡し役を担うことで、周辺エリアのにぎわい創出やコミュニティづくりに貢献できたと自負しています。おかげさまで、クライアントからご相談いただけるプロジェクトも増え、リライトの組織も大きく成長することができました。

一方で、2008年8月のリライト設立から約10年が経過し、特に2019年は「これからの10年」について考えさせられた年だったように思います。クライアントと共に、”場所づくり”を構想することから関わり、そして地域と共に場所を育てていく行為は、決してすぐに結果が伴うわけでは有りません。

この10年は頂いたお仕事を、がむしゃらに、ただ真摯に向き合うことだけで精一杯だったように思いますが、これからの10年はもう少し、これまでやってきたことを振り返りながら、理論として体系化、さらにそれらを他でも実践していくことにも時間を割いていきたいと思うようになりました。

まずは、やってきたことを整理しようと、ここ数年我々が時間をかけてきたプロジェクトをアワードに応募することからはじめてみることにしました。長い年月をかけた3つの取り組みを同時に振り返る作業は、それぞれの取り組みの背景や、アプローチの違いなどを相対化する意味でも、意義のある作業だったと思います。

特にスタッフにとっては、プロジェクトの合間を縫っての作業だったこともあって、同時に3つの応募はかなりの負担だったのではないかと思います。おかげさまで、応募した3つの取り組みすべてでグッドデザイン賞を受賞しました。

また、2019年春頃にサイトのプチリニューアルを行い、サイトトップに、これからの10年を見据えたリライトの組織像を掲げさせて頂きました。

https://www.re-write.co.jp

「クライアントワークを通じた”都市”に対する思考実験」と、「自主プロジェクトを通じた”都市”に対するアクションリサーチ」の架橋を我々の唯一無二の強みにしていくべく、まずは都市計画学会への査読論文投稿を通じて、2005年以来遠ざかっていた都市研究活動を徐々に再開してみました。

おそらく、このテーマでの研究に終わりはないと思いますが、近々これまでの研究成果をまとめていきたいと考えております。

(もみやま)


【1】コトニアガーデン新川崎が「2019年度 グッドデザイン・ベスト100」 を受賞!


コトニアガーデン新川崎が「グッドデザイン・ベスト100」、ウエリスオリーブ成城学園前とクマガヤプレイスは「グッドデザイン賞」に選ばれました。

■コトニアガーデン新川崎|2019年度グッドデザイン・ベスト100

レンガ壁による広場創出と余白のデザイン
https://www.g-mark.org/award/describe/49494

【概要】
「多世代交流のまちづくり」をテーマに、JR東日本社宅跡に計画された大規模複合開発プロジェクト。店舗、賃貸住宅、高齢者サービス施設、認可保育園などにより断片化された敷地内の空地と通路を“80mのレンガ壁”でつなぎ、地域の人たちや住民・利用者のためのパブリックな広場に再構成。コミュニティが生まれる“余白”をデザインした。

■ウエリス調布の森・ウエリスオリーブ成城学園前|2019年度グッドデザイン賞

多世代複合型集合住宅
https://www.g-mark.org/award/describe/49373

【概要】
武蔵野の森が色濃く残るエリアでの「サービス付き高齢者向け住宅」と「分譲住宅」の複合開発プロジェクト。住宅用途に加え、住民間の交流を育む豊かな共用空間と地域に開くレストランカフェを併設。“家族、居住者、地域、そして時間をつなぐ”を開発テーマとし、多世代が地域とつながりながら心地よく共生できるデザインを実現している。

■クマガヤプレイス|2019年度グッドデザイン賞

駅ビル最上階の“地域とともにつくる”広場
https://www.g-mark.org/award/describe/49764

【概要】
地方中核都市の駅ビルの遊休スペースを活用し、デザイナーが駅ビル事業者と共同で運営するカフェ&コミュニティスペース。かつての駅周辺の賑わいを取り戻すべく、地元事業者はじめ地域の人たちとDIT(Do It Together)することで、“自立的“で“吸引力“ある場づくりを実践。行政をも巻き込む取り組みとして広がりつつある。


【2】都市計画学会一般研究論文(査読付き)の掲載のお知らせ


籾山真人, 十代田朗,「メディア運営および拠点開発を通じた地域コミュニティづくりの実践 – 立川プロジェクトを事例として」, 都市計画学会論文集, 公益社団法人日本都市計画学会, No.54-2, P.171-178, 2019年10月
https://doi.org/10.11361/journalcpij.54.171

籾山真人, 十代田朗,「鉄道会社によるメディア運営および拠点開発を通じた地域コミュニティづくりの実践 – 中央線高架下プロジェクトを事例として」, 都市計画学会論文集, 公益社団法人日本都市計画学会, No.55-1, 2019年12月25日掲載決定通知 , 2020年4月25日掲載予定


Copyright(c)2020 rewrite_C | 株式会社リライト(コミュニティデザイン事業部)


2019.10.02

コトニアガーデン新川崎が「2019年度 グッドデザイン・ベスト100」 を受賞!

リライトが関わった3つのプロジェクトが、2019年度グッドデザイン賞を受賞!

コトニアガーデン新川崎が「グッドデザイン・ベスト100」、ウエリスオリーブ成城学園前とクマガヤプレイスは「グッドデザイン賞」に選ばれました。

■コトニアガーデン新川崎|2019年度グッドデザイン・ベスト100

レンガ壁による広場創出と余白のデザイン
https://www.g-mark.org/award/describe/49494

【概要】
「多世代交流のまちづくり」をテーマに、JR東日本社宅跡に計画された大規模複合開発プロジェクト。店舗、賃貸住宅、高齢者サービス施設、認可保育園などにより断片化された敷地内の空地と通路を“80mのレンガ壁”でつなぎ、地域の人たちや住民・利用者のためのパブリックな広場に再構成。コミュニティが生まれる“余白”をデザインした。

【審査委員の評価】
多世代が共生する暮らしを大都市の中でどう実現していくかという、これからの重要なテーマに対する一つの答えが提示されている。豊かな屋外空間は居場所、遊び場であり、同時に抜け道、共通の動線であり、また視線が交錯し出会いにもつながるコミュニティ空間である。レンガ壁などによって居場所性とプライバシーを調停するなど、限られたコスト条件の中での工夫も様々見られ、今後の都市の複合空間としてのモデル性を見ることができた。

■ウエリス調布の森・ウエリスオリーブ成城学園前|2019年度グッドデザイン賞

多世代複合型集合住宅
https://www.g-mark.org/award/describe/49373

【概要】
武蔵野の森が色濃く残るエリアでの「サービス付き高齢者向け住宅」と「分譲住宅」の複合開発プロジェクト。住宅用途に加え、住民間の交流を育む豊かな共用空間と地域に開くレストランカフェを併設。“家族、居住者、地域、そして時間をつなぐ”を開発テーマとし、多世代が地域とつながりながら心地よく共生できるデザインを実現している。

【審査委員の評価】
分譲住宅とサ高住の一体開発による多世代近居は最近の大きな流れであるが、その際に重要になるのはレストランカフェの存在で、事業としても周辺地域との交流の面においても核になってくる。レストランカフェと中庭を一体のデザインとすることで、セキュリティラインの内外をうまく連続させている点が評価できる。地域交流のプログラムとして重要なまちライブラリー機能を販売ショールームの段階から、会員を募りながら実践したことで、コミュニティ醸成にも企画段階から力をいれていることがよくわかる。オフィス、中高一貫校、保育園という周辺の街と一体で、多世代の暮らしの場となるということも説得力があり、今後の街としての熟成に期待できる。

■クマガヤプレイス|2019年度グッドデザイン賞

駅ビル最上階の“地域とともにつくる”広場
https://www.g-mark.org/award/describe/49764

【概要】
地方中核都市の駅ビルの遊休スペースを活用し、デザイナーが駅ビル事業者と共同で運営するカフェ&コミュニティスペース。かつての駅周辺の賑わいを取り戻すべく、地元事業者はじめ地域の人たちとDIT(Do It Together)することで、“自立的“で“吸引力“ある場づくりを実践。行政をも巻き込む取り組みとして広がりつつある。

【審査委員の評価】
デザイナーは他地域の高架下スペース再生プロジェクトとして、2016年にも開業運営をチームビルドしグッドデザイン特別賞を受賞している。今回のクマガヤプレイスはエリアリノベーションとして展開され、事業者以外のコミュニティー参画・運営も積極的で求心力の高いフロアーを実現されている。事業全てのメンバーが連帯し運営が重なる事に持続的なプログラムへと育っているのだろう。開発運営と一気通貫する場づくりに共感しています。

2019.05.28

『アーキテクトプラス “設計周辺”を巻き込む』(書籍)発刊のお知らせ

古澤大輔が監修を手がけました『アーキテクトプラス “設計周辺”を巻き込む』が発刊されました。

『アーキテクトプラス “設計周辺”を巻き込む』
古澤 大輔 (監修), 岡部修三 (監修), ツバメアーキテクツ (監修)

内容紹介
企画やリサーチ、コンサルティングなどの領域でも活躍する建築家へのインタビュー集です。

設計業務へ結び付けやすいという実利的な面があるだけではなく、よりよい設計ができるような環境を整えること、そして多様化する社会にプロジェクトを対応させ、歴史文化やコミュニティに貢献する事業を生み出すなど、建築家が“設計周辺”に職能を広げることへの可能性を探り、また必要となる「多様な専門領域」をもつための「組織の工夫」も同時に尋ねた一冊です。

以下8組が登場。
山道拓人・千葉元生・西川日満里/ツバメアーキテクツ、古澤大輔・籾山真人/リライト、豊田啓介・蔡 佳萱・酒井康介/noiz、齋藤精一/Rhizomatiks Architecture、蘆田暢人/蘆田暢人建築設計事務所、落合正行/日本大学理工学部まちづくり工学科 落合研究室、中村真広/ツクルバ、岡部修三/upsetters architects

著者について
古澤大輔
1976年東京都生まれ。2000年東京都立大学工学部建築学科卒業、2002年同大学大学院修了。同年メジロスタジオ一級建築士事務所設立、馬場兼伸、黒川泰孝と共同主宰。2010年(株)リライト参画、2011年建築・不動産部門分社化。2013年より日本大学理工学部建築学科助教(古澤研究室主宰)。同年メジロスタジオをリライトDに組織改編、現在リライトD代表。

岡部修三
1980年愛媛県生まれ。2005年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科環境デザインプログラム修士課程修了。2004年upsetters architectsを上川聡、茨田督大と共同設立。「新しい時代のための環境」を目指して、建築的な思考に基づく環境デザインと、ビジョンと事業性の両立のためのストラテジデザインを行う。2014年よりブランド構築に特化したLED enterprise 代表、グローバル戦略のためのアメリカ法人New York Design Lab.代表を兼任。

ツバメアーキテクツ
2013年山道拓人・千葉元生・西川日満里により共同設立。空間の設計をする「Design」と、空間が成立する前の枠組みや完成後の使い方を思考し、研究開発を行う「Lab」の二部門からなる設計事務所。

2019.01.01

新年のご挨拶

年頭にあたり、ごあいさつを申し上げます。

2018年8月でリライト設立10周年を迎えました。
まずは節目ということで10年を振り返ってみます。

これまで我々は、商業施設を主なクライアントとした数多くのプロジェクトを手がけてきました。特にここ数年は地域との橋渡し役を担うことで、周辺エリアのにぎわい創出やコミュニティづくりに貢献できたと自負しています。

◇商業施設と地域をつなぐプロジェクト
・あおぞらガーデン(ルミネ立川/2012~2016年)
・六本木未来会議(東京ミッドタウン/2013~2017年)
・家族の文化祭(JR東日本、JR中央ラインモール/2014年~)
・あおぞら文化祭(ルミネ荻窪/2015年~)
・ミチテラス中期計画策定(JR東日本、JR東日本企画/2015~2016年)
・立川ファーレアートマーケット(立川市 他/2016年)
・GOOD THINGS(住友不動産、新日鉄興和不動産、森ビル/2016年~)
・まちとつくるマルシェ(アトレ大井町/2017年~)
・ポケットマルシェ(パルコ浦和、新所沢/2017年~)
・GOODTIME MARKET(横浜ベイクォーター/2017年~)
・クマガヤプレイス(AZ熊谷/2017年~)
・コトニアガーデン新川崎(2018年〜)

中でも、2014年に開業した地域共生型商業施設「コミュニティステーション東小金井」がグッドデザイン特別賞(地域づくり)を受賞、我々のこれまでの取り組みを広く知ってもらういい機会となりました。

◇2016年度 グッドデザイン特別賞[地域づくり] 受賞!
http://www.g-mark.org/award/describe/44322

近年、我々が特に力を入れたのは、「エリアマネジメント案件に対応できる体制強化」「事業部間のさらなる連携」「これまでの取り組みを活かした新しい分野の開拓(運営体制構築および新規事業)」の3点です。

2017年1月には、我々のミッション「街と人をつなぐ、“メディアとしての場”をつくる。」をさらに加速させるために、「マーケティング&コミュニケーション事業部(=リライト_C)」を「コミュニティデザイン事業部」へと名称変更。

かねてより注力していきたいと考えていた中長期のエリアマネジメント、エリアブランディング案件に対応できる体制を強化することで、徐々にそうしたご相談もいただけるようになりました。

◇中長期エリアマネジメント、エリアブランディング
・北加瀬旧社宅跡地再開発に向けたエリアマネジメント支援(JR東日本、JR東日本都市開発/川崎市/2016年~)
・つなぐタウンプロジェクト(NTT都市開発/調布市、東村山市、練馬区、町田市/2016年~)
・高架下商業施設開発(大手鉄道会社/2016年~)
・沿線既存駅改修を契機としたラインアイデンティティ確立を通じた沿線価値向上プロジェクト(大手鉄道会社/2017年~)
・高架下駅間開発に向けた中長期グランドデザイン(大手鉄道系デベロッパー/2017年~)
・高架下利活用に向けた中長期グランドデザイン(大手鉄道会社/2018年~)

また、業務領域の拡大、案件数の増大にともなって、組織も少しずつ大きくなりました(グループが6社に増えました)。

そして最後に会社としての数値的な部分についても少し。(よく皆さんには楽しそうな仕事やってますねといわれますが、楽しいだけでは組織は継続出来ませんので。。。)

グループの中核を担う3つの事業部について、リライト_C(=コミュニティデザイン事業部)は設立以来10期連続増収、リライト_D(=建築・不動産事業部)は設立以来10期のうち9期増収(第6期のみ減収)、リライト_W(=コンテンツ事業部)は、設立以来6期連続増収、グループ全体でも10期連続増収。なお、第6期~10期のCAGR(年平均成長率)は18%。ちなみにリライトは毎年数値目標を全く立てていないので、結果的に毎年、前年度を越えているというのは自身でも褒めてあげたいところ。

特に、リライトは、デザインや、設計、編集等のクリエイティブ関連が主な取扱い商材のため、労働集約的にならざるを得ず、本来はあまりスケーラビリティの高い業態ではありませんが、組織拡大と合わせてさまざまな取組みを行い、ここ数年は利益構造も大きく変化、グループ全体で恒常的に利益が出せる筋肉質な組織に変わりつつあります。なお、直近のグループ経常利益率は6%。

また、こうした利益体質の改善によって、新規事業や、人材育成などにも取組むことが出来るようになりました。特に2014年以降、年2名程度(計8名)の新卒採用を行うことで、人材に対する投資を積極的に進めてきました。

昨今では、新卒採用した若手が中心になって進められていくプロジェクトも増え、(私自身には子供はいませんが)わが子の成長を見ているようで、うれしい限りです。

というわけで、リライトは総勢25名というまだまだ少所帯ですが、今後も急速な成長はあえて望まず、着実に実績を積み重ね、また次の10年に向けて、“未来のまち”に何かを残せる組織を目指したいと思います。

(もみやま)

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